AIに仕事が奪われる?ライターが抱える不安を考える
多分、ライターのみなさんはSNSやYoutubeなどでいわれている「ライターの仕事が無くなる?!」的な煽りを受けて、不安になる事もあるかと思います。今回は、それを払拭できるようつらつら書きたいと思います(ほぼ主観)。
仰々しいタイトルですが、内容はもっとラフに書きます。
ちょっとだけ自己紹介をすると。
私も昔ライターで、フリーランス時代に紙→Web媒体への変換期に両方の記事を書いていた経験もあり、紙媒体の表現やWebライティングの文字選びなど、メディアの過渡期を目の当たりにしていました。
・・・そんな経歴があると思えないぐらい、今は自由に書かせてもらってます(笑)
だからといって、ライター寄りの耳心地のいい話を書きたい訳じゃありません!(今の私は、プロデューサーでありマーケターですから)
結論!コンテンツとしての価値は、より本質や個性が問われる
と、いう事になるだろうという見立て。
簡単に言うなよと思われるかもしれませんが、そもそも記事として文章を書いたり、Youtubeの動画も書くだけ、録るだけ、投稿するだけなら、今までとそんなに変わらないんですよね。
でも、この結論に至るには根拠が必要ですよね。
ここからは順序立てて、この結論までのアプローチをしていきたいと思います。
1、AIが「書ける」時代になったということ
これによって3つの点が読みとれます。
・一方で、ライターや物書きにとって「自分らしい文章とは何か」が曖昧になってきている
・「オリジナリティ」という価値の再定義を求められる
個人的には、ChatGPTもClaudeも使ってみて、今はGensparkがお気に入りですが、それぞれ生成AIごとに出てくる内容も違うし、結果も普遍的なものではなくアプローチ(プロンプト)によって内容の深みや展開も変わってくるので面白いです。
2、AIの文章は「それっぽい」と感じる?
・読みやすく、文法的に正しく、論理的な文章が得意
・しかし、それが「無難」「個性が薄い」と感じさせるデメリットも
これは、文体の平準化・言葉の熱量、意図の希薄さが要因で、人っぽくない印象になりがちに。なので、AIの文章だけで構成された説明記事は、読者が見てもすぐ分かると思います。
きれいな文章で、伝える文脈も合ってるけど「説明」でしかないんだよね...と感じる部分が「それっぽい」のかなと。
企業のオウンドメディアで「○○を説明」「○○とは何か?」と展開されているコンテンツをみても、AI口調で淡々と説明しているものが多くみられ若干希薄な情報に見えます。(内容説明でしかないので、コレジャナイと複数の記事を徘徊していく事になりがちに)
説明コンテンツはそれが正しいのかもしれませんが、それならAIが検索して見つけてきてくれるのでブログ記事じゃなくてもいい。今や、オウンドメディアは本来の流入目的ではなく「情報提供」になりつつあるのだとか。一方で、検索コンテンツを用意しておくべきだという意見もあり実は、この部分は未だ色んな人が考えても答えに辿り着かず、手探り状態なんです。
3、「オリジナリティ」の本質とは何か?
・文章の中に、その人が見てきた世界・体験・価値観が染み込んでいるか
・他人が真似できない感情や視点が、オリジナリティを生む
難しいですよね、オリジナリティって。
自分が今、発信している内容も、その前に何かしらの情報を得て、学び、経験した原体験なのだから。
そう鑑みると、本当のオリジナリティって何だろう...なんて、哲学的になると僕の頭じゃ追いつかないので一旦そこは置いといて、こういう整理もできると思います。
AIには「人生を歩んできた」という経験がない。
膨大な情報の海のようなビックデータの中から、これだというものをピックアップし、まとめる能力は高いながらも、感情や感覚、そして「やってみた!」というリアルな行動はどう頑張ってもできないわけです。AIですからね。
だからこそ、人の経験に基づく価値観と、そこから紡がれる言葉にはまだ価値がある。
という風に捉えることができるかもしれません。
4、AI時代に問われる「書く意味」
・人が書く意味について、マーケティング側の私はこう捉えています
・「誰の」「何のために」「どういう事を感じて(考えて)」もらいたいか
これは、恐らくどんなシチュエーションにも当てはまり、この「アリナシ」でマーケティングのアプローチも変わり、成果も変わる。
「文章」もいわば「コンテンツ」であり、発信されて、見てもらい、感じ・考えてもらう。
受け取り側は「人」であり、「人」だからこそ多種多様な受け取り方をされる。
絶対的な正解も無い。だから、発信し続けて、考え続けていく必要もあるんだと思います。
5、オリジナリティを守り、育てるためにできること
・AIに頼りすぎない。「下書き」や「参考」に使えても、最後の仕上げは自分の言葉で
・自分の体験を記録し、思考の癖や感情の動きを意識する
文章の書き方は、書き手によって変わり、何を書くのかによっても変わりますよね。
たとえば、取材に行ってインタビュー原稿をあげる場合、そのアプローチの仕方も、主題ありき、紹介ありきと文章の書き方も人それぞれで、場合や媒体によっては「主観」を除いた形で「あるものをそのまま書いて来い」と強いられて、説明だけを求められる文章もあると思います。
それでも、ライティングの仕事をしたいとプロを目指したライターのみなさんの中には、恐らく説明の文章を書くよりも、自分の言葉で書いた文章を世に出したいという人が多いのではないでしょうか(主観です)。
だからこそ、説明的な文章はこのAIが担っていけるようになる。
むしろ、自分が伝えたいことに時間を使える時代が来たと思いませんか?
人の想いが大事であり、それがより求められる時代になったという事は、ある部分「大事に想ってきてたものがより価値になる」時代、私はそう感じます。
6、まとめ:これからの「書き手」に求められること
・AIと共存する時代だからこそ、自分だけの声を持ち続けることが重要
・オリジナリティとは、「自分が何を感じ、どう考え、どう伝えたいか」に立ち返ること
コンテンツがどうであれ、人が人に語るというコミュニケーションは変わらない。
AIが人と会話し、情報を整理してくれるのが生成AIだったりしますが、そもそもその生成AIになぜ整理してもらうかという根本は「誰かに何かを伝えたい」や、その先の目的だったりするわけです。
その本質の部分は、すでに持ち続け書き続けてきたライターにとって、AIは脅威でも何でもない。むしろ、AIによって情報収集と整理が効率的になる。
さらに、生成AIによってその内容のファクトチェックも行ってくれます(根拠になるソースを提示)。かくいう当記事のイラストも、生成AIで30分くらい(AIとのやりとり含めて)で作れました!
効率化することにより、自分のやりたいことへの時間的サポートが享受できる時代になったのだと捉えると、生成AI時代は、実はライターにとってそんなに悪い状況ではないのでは?と考えます。
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