Similarwebと生成AIで見えてきた「ゼロ次分析」って何?──BtoBマーケがちょっと楽しくなる話。
AIに渡すだけで、キーワードが"ストーリー"に変わる。
ヨリミルの高村です。BtoBマーケティングに携わっていると、「オウンドメディアへの投資が最終的な成果にどう結びついているのか、正直見えにくい...」と感じる場面もあるのではないでしょうか。
特に、仮説の出発点がどうしても自社のデータや担当者の経験、勘に頼りがちで、「本当にお客さまの視点を捉えられているのか?」と不安になることもあるかもしれません。
そんな中、注目が高まっているのが「ゼロ次分析」というアプローチです。
Similarwebの市場データと生成AIの組み合わせによって、まだ顕在化していないニーズや比較軸を見つけ出す──それがゼロ次分析です。
今回はこの考え方について、私たちの実体験を交えながらご紹介いたします。
ゼロ次分析は、マーケターの"勘"をデータで支える
ゼロ次分析は、主に以下の3ステップで進みます。
1. Similarwebを使って、競合や市場のキーワードデータを収集
2. 生成AIに渡して、背景のストーリーやペルソナ像を可視化
3. 得られた示唆をもとに、具体的な施策案をAIが提案
Similarwebでは、競合サイトの流入元や人気ページ、ユーザー行動などがデータで確認できます。
この中でも特に注目したいのが「検索キーワード」。自社が狙いたい領域において、どんな言葉でユーザーが情報を探しているのかがわかります。
たとえば「ギフト」「プレゼント 20代」「誕生日 サプライズ」といったキーワード群を、生成AIに渡して分析してもらうと、「初めての記念日を大切にしたい20代女性」や「時間がない多忙なビジネスパーソン」といったペルソナ像が浮かび上がってきます。
それだけでなく、「選ぶ時間がない」「気が利いて見えるプレゼントを選びたい」といった心理的背景までAIが言語化してくれるのです。
こうしてキーワードが"ストーリー"に変わることで、マーケターの視野が一気に広がります。
データ × AI × マーケターの知見で、打ち手が深まる
AIは、分析だけでなく施策の立案までサポートしてくれます。
たとえば先ほどの例では、「誕生日カレンダーから逆算するギフト特集」や「忙しい方向け:3分で選べるギフト診断」といった企画案が生まれました。
また、BtoBのケースでも活用が進んでいます。
たとえば私たちが支援した事例では、「リモートワーク セキュリティ」に関する検索数がSimilarweb上で前月比2.7倍に伸びていることを発見。
そのキーワード群をAIで読み解くと、「ハイブリッドワークの普及で、企業がポリシー整備を検討しはじめている」といった文脈が見えてきました。
この示唆をもとに「ゼロトラスト導入ガイド」や「セキュリティ診断チェックリスト」を用意したところ、セミナー申込率が68%向上、問い合わせ率が42%アップするなど、明確な成果に結びつきました。
仮説づくりの"はじめの一歩"を変えてみませんか?
Similarwebと生成AIを掛け合わせたゼロ次分析は、
「そもそも、どこに打ち手のヒントがあるのか」
「ユーザーは何に迷い、どんな基準で比較しているのか」
という根っこの部分からマーケティングの精度を高めてくれます。
もちろん、AIだけですべてが完結するわけではありません。
でも、マーケターの"感覚"を補強してくれるツールとしては、とても頼れる存在です。
もし「仮説づくりをもっと加速させたい」「違った視点で市場を見てみたい」と思われた方は、ぜひ一度「30日チャレンジ」として、SimilarwebのデータとAI分析を体験してみてはいかがでしょうか。
有料版ではさらに詳細な競合データや検索キーワードが確認でき、深い分析が可能です。
きっと、あなたのマーケティングに新しい視点が加わるはずです。
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