ヨリミル

シティガールだった私が30代で田舎型ワーク・ライフ・インテグレーションへシフトチェンジした理由

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2024/12/03
シティガールだった私が30代で田舎型ワーク・ライフ・インテグレーションへシフトチェンジした理由

ディレクターのHです!
2024年から田舎へと引越しをいたしました。
最寄りの駅まで車で20分。近所のコンビニも車で10分はかかります。
猫のフンかと思ったら、キツネと鹿の仕業でしたというくらい自然豊かな地です。

自分でもそんな生活環境を選ぶとは考えもしていなかった20代。
東京都23区内に暮らしてみたり、大阪駅徒歩10分の場所に暮らしてみたり。
便利な街にいることが自分の中の普通でした。

今回のコラムを書くにあたり「はて。どうして私は都会を離れ、この生活をしているのか?」と振り返ってみた時、オンとオフを明確に分けた「ワーク・ライフ・バランス」を大切にしていた都会での生活から、田舎での「ワーク・ライフ・インテグレーション」を実現したライフスタイルの変化に付きました。

この記事が、都会で忙しい毎日を過ごしているあなたに、田舎暮らしでの発見や新しい働き方のヒントをお届けできればと思います。

都会型バランスライフ

「都会では、仕事と生活をしっかり分けることが、私にとっての正解」

シティにどっぷり浸かっていた20代の私を思い起こして考えてみたいと思います。
当時の私は某アパレルメーカーの販促担当としてバリバリ「仕事」していました。
仕事タイムは、朝から夜まで外回りや会議、オフィスでPCと睨めっこする時間。プライベートタイムは、友達とご飯に行ったり、お買い物やライブ、美術館、映画を観に行ったりする時間。
仕事の事は一切考えないようにしていて、「仕事」と「生活」に区切りをつけた生活を送っていました。

仕事は仕事、生活は生活。
それぞれの時間をしっかり確保することで、両方に注力できている感覚がありました。都会は刺激的で、多様な人との交流や大量の情報が次々に押し寄せる場所。まるで大きな川を激流の中で下っているようなスピード感がありました。


しかし、現在の職業につき30代を過ぎた頃から、この流れにずっと乗り続けても良いのだろうか?
と、ふと疑問を持つようになりました。

がむしゃらに経験を積もうと、突っ走っていた20代。
社会や人から、情報をインプットすることに注力をしていました。
「学ぶ」「経験する」そんなことで満たされていたなと感じます。

ただ30代になると、仕事でもプライベートでも、自分の良いと思う「価値観」が確立されてきた感覚があり、自分の内から出てくるものに耳を傾ける時間を大切にしたいと思うようになりました。
しかし、都会での生活では社会や人との距離も近い。
自分だけの時間を大切にしたいと思いながらも、いまこの情報の波に乗らなければ過ぎ去ってしまう!と焦って、予定を詰め込んで、1日が終わって...。
その瞬間はとても充実した気持ちになるのに、家に帰った瞬間なんだか「無」になる自分がいる。そんなモヤモヤがありました。

田舎型インテグレーションライフ

「生活の中に仕事があるという感覚への気づき」

移住のきっかけは結婚でしたが、それ以上に都会の生活に疲れを感じていました。常に情報の波に押されるような感覚から一度距離を置き、ゆっくりと自分の時間を取り戻したいという思いがありました。


移住をするタイミングで、便利な場所から離れて一度生活してみたいと思い田舎を選びました。

田舎生活では、1日のスケジュールに自然と余白が生まれます。たとえば、午前中に仕事を進め、ランチタイムには地元の農家直送の食材で料理を楽しみます。その後、近所の散歩を挟んで、午後の仕事に戻る。自然とメリハリがつき、効率も上がる感覚を得られました。
そこには、刺激的な都会から、強制的に距離をとることで自分と向き合う時間を確保できるのではという狙いもありました。

「ワーク・ライフ・インテグレーション」とは、
ワーク(仕事)とライフ(生活)それぞれを人生の一部として統合(インテグレーション)して捉える概念のことを指します。

田舎では「自分」の内から出てくる感覚に耳を傾けることができる割合が増えた気がします。

都会では次々に情報や予定が押し寄せてきましたが、田舎では自ら動かなければ何も始まりません。その中で、自分が本当に興味を持っていることや大切にしたい価値観が明らかになっていきました。

また、田舎での暮らしにシフトしたことで今まで過ごしていた時間の使い方が変わりました。
生活の中に仕事があるようなバランスに心持ちの面でも自然にシフトチェンジしていきました。
大きくリズムが変わったと感じる点は仕事の合間に生活を取り入れるようになったことです。
1日の仕事のスケジュールを工夫して、ランチタイムに趣味の料理をしたり、近所の散道を歩いて、気持ちをリフレッシュさせています。
この間にふとアイデアが閃くことや、タスク整理を頭の中でできたりと、仕事の効率アップにも結びついています。

田舎は不便だ。何もない。
という言葉をよく耳にしますが、何もないわけではないな、と住んでいて感じます。
生活するために必要なものはあるので、あとはどう捉えるかだと思っています。

まとめ

私は都会生活も田舎生活も経験してみて、それぞれに良さがあると思っています。

「情報過多でちょっとしんどいかも。」「あれ、自分が好きな時間ってなんだっけ?」など、都会生活に悩めるリモートワーカーの方がいらしたら、ライフステージに応じた「仕事」と「生活」の関係性、「情報」との向き合い方を工夫してみることをおすすめします。

まずは週末に自然の中でリフレッシュする時間を作ることから始めてみませんか?短期滞在や二拠点生活など、小さな一歩から田舎の暮らしを試すことで、新しい自分や働き方のヒントが見つかるかもしれません。

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この記事を書いた人

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デジタルマーケティング事業本部/第2カスタマーサクセス部/ディレクター

ホームページの制作・運営・ディレクションのほか、LINEやSNSの運用など担当しています。

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