「未来を見つめる」チームは、今日も静かにおもしろい。ゼネラルマネージャー大前さんを取材 ──ヨリミルの中の人ってどんな人?
ヨリミルの菊池です。仲間入りしたばかりで、ヨリミルの中の人をもっと知りたいと思い、【ヨリミル・インタビューマラソン】を企画。8名に取材し毎週記事を公開していきます。
3回目は、デジタルマーケティング事業本部(以下、DM事業本部と名称)ゼネラルマネージャーの大前さんへビジョンや仕事内容、メンバーの魅力をお聞きしました。ぜひご覧ください。
「未来が描ける組織」って、どういうこと?大前さんへ14の質問で探ってみました。
2025年6月24日大阪オフィスにて撮影 Photo by Hideyuki Nakamura
Q1:DM事業本部の主な業務内容を教えてください。
長く寄り添い、気づきと前進をともに 「となりで支える、DXパートナー」
クライアント企業のデジタルマーケティング活動を幅広く支援しています。
現在38名のメンバーが在籍して、業務の中心となっているのは、既存のお客さまのWebサイトの保守・運用・改善など、中長期的なご支援が事業の柱となっています。
他にも、新規Webサイトの制作や大規模リニューアル、WebやSNSなどインターネット広告の運用や、自社プロダクト「MTP」の運営も行い、こうしたWeb関連業務を中心に、20年以上に渡り、お客さまと伴走しながら長期的な支援を行っております。
さらに、調査・分析機能の強みを活かした『ヨリミル』を自社で開発し、去年から提供をスタートさせました。この『ヨリミル』では、より質の高いデータドリブンなマーケティングを支援して、お客さまのデジタル戦略に新たな発見と成果を提供しています。具体的には、競合分析や自社分析で、まだ気づけていないインサイトを可視化した、営業戦略の提案も行なっています。
また、カスタマジャーニーワークショップでは、ヨリミルの須賀さんがお客さまと一緒に「ブランドが選ばれる理由」を再設計しています。このように、体験価値をわかりやすく言語化して関係者全員に共有認識を持ってもらうアクションは、ブランド・ビジョンが明確化され、未来へつながるとお客さまからも喜んでもらっています。 たとえば、個々が持つイメージのブレを少なくしたり、グロースまでの道のり過程で迷子になることを減らすことで軌道修正の工数を短縮するなど、多くのメリットをもたらすからです。
Q2:DX事業本部としてシナジーやお客さまとの関わりで大切にしていることは?
正直言うと、「シナジー」という言葉はあまり信用していないんです(笑)
言葉だけが先行して、本質的な連携になっていないケースも多いと感じています。でも実際には、セキュリティ対策の提案や、サーバーインフラ、クラウドインフラの導入から運用・保守までを一貫してサポートしているCI部との連携は、DX部にとって非常に大きな意味を持っています。
私たちはデジタルマーケティングの領域を、CIはインフラやセキュリティを担っており、それぞれ異なる立場からお客さまに向き合っています。この両輪が揃うことで、マーケティングという「攻め」と、インフラという「守り」の視点から、より立体的なご提案が可能になります。
実際、クライアントインタビューでも「DMとCIの両方が関わってくれているから、相談しやすく、心強い」といった評価をいただくことが増えています。 こうしたマーケティングからインフラまで連携できている会社は決して多くはなく、当社ならではの付加価値だと感じています。
表面的な「協業」ではなく、お客さまのことを本気で考えたときに自然と生まれる関係性を、これからも大切にしていきたいですね。
Q3:DM事業本部のやりがいや面白さは何ですか?
「新しいことにチャレンジしているとき」
個人的にはこれが一番ワクワクします。これまでにはなかったような施策を考えたり、ちょっと攻めたデザインを提案したり。そういう「まだ見ぬ景色」に向かっていく時間が、純粋におもしろい。 もちろん、お客さまのことを第一に考えないといけないので、「自由にやっていいよ!」というだけでは済まないです。でもありがたいことに、うちのチームは「それ、おもしろいですね」と乗ってくれるメンバーが多くて、気づけばスライドに突飛なデザイン案が並んでたり(笑)。
とはいえ、ふざけているわけではなく、その裏にはしっかりした意図や戦略がある。そういった"遊び心と本気"のバランスを楽しめるのが、この仕事の醍醐味かもしれません。
日々、チームメンバーがそれぞれの視点でアイデアを出し合っている姿を見ると「いいチームだな」と感じますし、そうした積み重ねが、提案の自由度や発想の幅にもつながる気がします。
Q4:DM事業本部のメンバーは?ユニークな点や魅力を教えてください。
自由さと柔軟さを持つメンバーが集まっています。
うちは、全体的に「できる人たち」なんです。
一人ひとりのスキルが高くて、2~3人集まるだけで、けっこうなプロジェクトが動き出せる。そのくらいの力を持っています。外部パートナーさんやSaaSサービスの協力をうまく取り入れながらなんでもやってのける感があります。
もちろん、組み合わせ次第では奇跡が起きない日もありますが、基本的には少人数であっても頼もしい。むしろ「プロデューサー」と呼ぶ方がしっくりくる、全体を見て動けるメンバーも多いです。 そして、単にサービス提供者として動くだけではなく、枠にとらわれず考えられる人が多いのも、DM事業本部らしさだと感じます。立場にこだわらず、必要だと思えばどこにでも踏み込んでいけるメンバーです。
Q5:チームでの成功体験や、うれしかったエピソードがあれば教えてください。
ヨリミルサービスの立ち上げと展示会での集客が成功した去年の出来事は、大きな成功体験でした。...と言いつつ、私は何もしていないのですが(笑)。それでも心からうれしかったです。
もうひとつ、長年の課題だったCSサポートチームの発足も、私にとってとても印象深い出来事でした。それまでの私たちはなんでも屋さん的に、案件ごとに個人がもくもくと対応するスタイルでした。そして気付くとそれぞれがバラバラの方向を向いていたこともありました。
でもこの2年で、そうした状態から「未来が描ける組織」に大きく変わってきたと感じています。 単に案件を回すのではなく、ちゃんとその先の価値や可能性を見据えて動けるようになってきた。これは、チームみんなの努力の積み重ねであり、私にとっても誇らしい変化です。
ーーさて、ここからは大前さんの素顔に迫ります。
Q6:大前さんはどんなキャリアを積んできましたか?
実は、新卒ではまったく異なる業種に身を置いていました。最初に入社したのは、建築資材のリースを行う会社です。私は営業として現場を回るなかで、新規事業の社内コンペに応募し「家を外から丸洗いする」という私のアイデアが採用されたのですが、残念ながら事業としては成長せず...。かなり悔しかったので、自分でやってやろうと独立しました。そこからはもう、がむしゃらの毎日。住宅の外壁や排水管を洗浄したり、水処理の現場に入ったり。元会社の社長に仕事をいただいたりしながら現場で体を動かし、汗だくになりながら学ぶ日々でした。
その後、ご縁があって広告制作会社へ入社。ここではディレクターや営業などなんでも担当しました。とてもクリエイティブな会社で、日本DM大賞をはじめに様々な広告賞を受賞できたのは貴重な経験です。
そして、フューチャースピリッツへ入社しデジタルマーケティングディレクターとしてキャリアをスタート。そこからCIのサーバー営業、カスタマーサクセス部を経て、再びDM部門に戻ってきたという流れです。
振り返ると、一貫性のなさそうなキャリアに見えるかもしれませんが、その都度「自分に何ができるか」「誰の役に立てるか」を考えながら進んできた道だと思っています。
Q7: ゼネラルマネージャーとして大事にしている、信念はありますか?
「誠実性」、「公平性」、「おもしろい性」です。
「誠実性」と「公平性」は、役職や立場に関係なく人として当たり前のことを大切にしたいという思いから。情報の伝え方や判断の仕方、日々のやりとりにおいても、自分の都合ではなく相手にとってどうかという視点を常に持ちたいと考えています。
3つ目の「おもしろい性」ですが、これは少し説明が必要かもしれませんね。
自分の中にある小さな世界が、ふと、ほかの人の世界とつながる瞬間ってありませんか?
価値観や考え方の違いを知り、そこに共通点を見つけたとき。体温が少し上がり「このことを誰かに話したい」と思えるような、そんな感覚です。 そういう瞬間を大事にしたいし、この様なつながりを生む仕事の仕方、チームづくりをしていきたいと思います。
Q8:大前さんにとって仕事とは、一言で表すとズバリなのですか?
「作品」
少し抽象的かもしれませんが、日々の仕事は資料やデザインといった「目に見えるもの」だけではなく、ワークフロー設計や考え方、会話の姿勢といった「目に見えないもの」まで含めすべてがその人の「作品」だと思っています。
そういった個々の「作品」が、人に受け取られたり、使われたり、感謝されたり、ときには議論になったりして磨かれていく。それが仕事の本質なんじゃないかなと感じています。
うまく説明しようとすると逆に伝わりにくくなってしまいがちですが、仕事は「ただ成果を出すもの」ではなく、「自分なりの何か」を差し出す営みに近い感覚がありますね。
Q9:人生のターニングポイントはありますか?
「あの人との出会いは大きかった」と感じる人はいます。
正直、これが人生のターニングポイントだったと言い切れる劇的な場面は記憶にないですが、前職でご一緒した現代美術家さんから、仕事への向き合い方やモノの考え方にはじまり、フレームワークの使い方まで、本当に多くのことを教わりました。わずか1年ほどの期間でしたが、自分にとってはとても濃い時間でしたね。
彼から教わった「思考の道具」は、いまも自分の中で現役です。
たとえば、この課題はどの視点から見ると良いか、いま起きていることをどう構造化できるかといった場面になると、自然とその道具を手に取っているのです。
この「思考の道具」は次の世代にも渡していきたいと思っています。テクニックや正解ではなく「問い方」や「見方」という根っこ部分こそ、仕事の土台になるのだと感じます。
Q10:最近、ハマっていることはありますか?
最近は、「同祖日ユ論」にひっそり思いを馳せています(笑)。日本とユダヤの文化、言語にどんな共通点があるのかなど、いわゆるトンデモ系の話ですが意外と奥が深くロマンがあります。
他に、Web3やNFTの進化にもワクワクします。技術面の可能性はもちろん「この先、何が価値になるのか」という問いに対して人類全体で取り組んでいて、個人的にもすごく面白い世界だと感じています。
どちらも一見バラバラなようで共通しているのは、「枠」を超えたつながりへの関心なのかもしれません。それは少しずつ仕事にもつながっている気がします。
Q11:この人と働いたらおもしろそうと思う人はいますか?
菊池さん
「おもしろ性」で言えば、菊池さんの思考性やこだわりなど聞いてみたいですね。
Q12:ご指名ありがとうございます(笑)
せっかなので、私へのリクエストをお願いします。
無茶ぶりかもしれませんが、ぜひ、拾って集めて形にしてほしいです。
色々語りましたが改めてお伝えしたいのは、私たちDM事業本部は、これまでずっと企業さまごとのオーダーに応じて課題を整理し設計図を描き、必要な道具を届けるという仕事を積み重ねてきました。 ただ、そのプロセスや工夫、チームメンバーの思考の痕跡が外から見えづらくて。自分たちが大事につくってきた「作品」がラッピングされたままずっと置かれている状態だと感じることもあります。
だからこそ菊池さんには、これまでのメンバーの足跡をちゃんと外からも見えるかたちにしてほしいと思っています。 どんなふうに考え、どんな風景を見ながら何を届けてきたのか。そうした部分が伝わることで「このチームに相談してみよう」「こんなことも頼めるんだ」と思ってもらえるきっかけが増えていき、私たち提供する側も「ウキウキウォッチング」な気持ちになれると思います(笑)。
ヨリミルも、そんな思いから生まれたサービスですが、実はヨリミル以外にもDM本部の中にはたくさんの「いい話」や「かけら」が転がっています。
Q13:3年後、5年後、10年後DM事業本部の姿がどうなるといいですか?
3年後は、「小さなチームの集合体」になっているといいですね。
大きな組織単位で一斉に動くのではなく、2~3人の少人数でどんどん意思決定ができるような、小さくて機動力のあるチームがたくさん生まれるイメージ。技術が進化する中で、大きなチームを前提としない働き方も増えてくると考え、自然にそのスタイルになっていると理想的です。
5年後は、企業に限らず、その小さなチームの集合体がもっと広く「個人」や「家族」といった単で手助けできる環境になっているといいな。もはや、サービスの提供先が法人かどうかという枠組みも無くなっているかもしれません。
そして10年後は、おそらく「会社」という枠そのものが曖昧になっていると考えます。一つの組織へずっと属しているのではなく、ジョブ単位で人が集まり課題を解決しまた解散する。このような柔軟で流動的な働き方が主流となっているのではないでしょうか。そんな「くっついたり離れたり」をしなやかに繰り返しながら、社会に必要とされる存在であり続けたい。
Q14:最後に、大前さんがお客さまだとした場合、「ヨリミル」を選ぶとき、どこが決め手になると思いますか?
3C分析を起点に、本気で考えてくれるところ
ヨリミルの強みは、課題に対して「きちんと考える姿勢」が徹底されている点だと思います。特に3C分析(競合、自社、カスタマー)の視点を、キックオフの段階からしっかり押さえるプロセスに安心感があります。競合調査であればSimilarWeb、自社分析ではGoogleアナリティクス、顧客理解にはユーザーテストやインタビューなどを用いて、客観性とリアルな声の両方をていねいに拾い上げていく。
その積み重ねがあるからこそ、提案に「根っこ」があるんです。
単なるアイデアではなく、考え抜いたうえでの判断や提案ができる。もし自分がクライアント側だったら、そうした「思考の地盤」があるチームに信頼を寄せたくなると思います。
―― ヨリミル中の人インタビューマラソンにご協力いただきありがとうございました。
(取材日:2024年6月6日 / 取材者:菊池由佳)
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