ヨリミルライターの菊池です。
AIユーザー必見!変革の最前線に立つ未来のAIの姿をのぞいてきました
「AI」の未知なる変革の旅へようこそ。
日々、メディアの視点からAIの進化や社会実装の動向をウォッチしている私ですが、生活者にはどんな未来が待ち受けているのか、日々胸を高鳴らせています。
そんな中、8月1日(金)「未来は、ここから動き出す」をテーマに、パシフィコ横浜で開催された「Rakuten AI Optimism2025」最終日に行ってきました。速報レポートします。
いざ、 Rakuten AI Optimism2025へ潜入!
(撮影)7月30日から8月1日までの3日間に渡り開催。ビジネスパーソン、ファミリー、海外の方やインバウンドなど多様な人々が続々と会場へ
Rakuten Optimismとは?
「イノベーションで世界を変える」をテーマに、2019年から毎年開催され今年で5回目。累計約80万人以上(オンライン・オフライン含む)が参加した楽天グループ最大級の体験イベント。
楽天が展開する多種多様なサービスとの出会いや新たな発見の機会を提供し、ビジネスパーソンに限らず家族や友人同士も楽しめるイベントとなっている。
今年はAIに焦点を当てた「Rakuten AI Optimism」を開催
(写真)「挑戦なくして楽天はない」と熱弁のオープニング・キーノート
2025年はEmpowering the Futureをコンセプトに、変革の最前線に立つリーダーたちから学び、未来を切り拓くための第一歩を踏み出すビジネスイベントとして進化を遂げている。
楽天のビジネスリーダーに加え、世界の第一線で活躍する著名人などのスピーカーが登壇しAIを中心に様々なテーマで講演やパネルディスカッションを行う「ビジネスカンファレンス」と、AIによる最先端技術と多彩なソリューションに出会える「エキシビジョン」が展開。
ーー見どころが盛りだくさんすぎて困る!
早々にプレスの受付を済ませ渡されたタイムテーブルの資料を見ると、スピーカーは豪華な顔ぶれが勢揃い。効率よく時間調整して回らなければ。急いでお目当てのビジネスカンファレンスへ駆け込みました。(菊池)
# 1:勝てる組織とは?土台を作るリーダーシップ&コミュニケーション
(写真)ハリー杉山(タレント)さんが司会・ナビゲーターをつとめる
<スピーカー>
- 楽天グループの三木谷 浩史会長兼社長
- 元ヴィッセル神戸キャプテンのアンドレス・イニエスタ氏(映像出演)
- 元日本代表の大久保 嘉人氏
三木谷氏は「AI-nization(エーアイナイゼーション)」という言葉を軸に、テクノロジーと人間の知性が共鳴する未来を語ります。AIを組織の知的インフラとして活かしながら、そこで働く一人ひとりの力をどう引き出していくか。組織のリーダーシップには、テクノロジーと人間力を融合し明確で柔軟な「土台づくり」が不可欠。その鍵は、明確なビジョンと柔軟で温かなリーダーシップにあると語りました。
(写真)イニエスタ氏のセリフに共感し笑顔がこぼれる場面も
イニエスタ氏と大久保氏は、ピッチの上で培った「心を通わせる力」をたとえに信頼と対話の大切さについて話がありました。チームが困難を乗り越えるための「共感と一体感の醸成」が勝利の鍵であると示唆。勝てるチームとは、技術や戦略だけでなくひとりひとりの想いが響き合っている場所という言葉が胸に残りました。
(撮影)ヴィッセル神戸を勝利を導いた元司令塔のイニエスタ氏
ーー未来を動かすのは、人と人のつながりから。
テクノロジーと人間らしさの両輪で組織を強くする。そんなメッセージが一貫して感じられるセッションでした。リーダーがビジョンを示し個々が共通目的に共鳴することで、勝てる組織の土台が築かれる、そんな未来を見据える組織運営のヒントが満載の講演でした。AIやテクノロジーが進化する今だからこそ「人の力」や「心の通い合い」が組織を支える土台になるのですね。(菊池)
#2:AI時代のマーケティング ー本質的価値の追求ー
(写真)クリムゾンレッドのワンピース姿で登場の河野氏と、穏やかな口調の奥山氏
<スピーカー>
- Google日本法人代表 奥山 真司氏
- 楽天グループ CMO/楽天モバイル CMO河野 奈保氏
AIが台頭する今、ブランドにできる本質的価値とは?
AIとともに歩むこれからのブランド戦略について熱量のある対話が交わされました。冒頭、河野さんは「AIはあくまで手段。本当に大切なのはそれを通じて私たちが何を届けたいかということなのです」と語り、マーケターやブランドが果たす役割が今、試されていますと観衆へ問いかけます。
(写真)究極のマーケティングとは何かと問う河野氏
マーケティングとは、誰かの心に火を灯し「何があってもこのブランドしか選ばない」と思ってもらえる関係を築くこと。それは、ただモノを売るのではなく生活者の人生のそばに寄り添い、そっと背中を押すような存在になるということなのです。この言葉には、長年マーケティングの現場で培ってきた実体験に説得力がにじんでいました。
「AIは完璧じゃないところがまだまだ私たちがやる気が起こるところ。テクノロジーが進化しても感覚という曖昧だけれど確かなものにこそブランドの本質が宿り、感覚からしか研ぎ澄まされない部分を研ぎ澄ましていくのが、ブランドの本質的価値だと考えます」とのこと。
奥山氏もまた「Googleとして、生活者の人生に寄り添い困りごとを解決することがブランドの社会的意義です」と話し、AIは手段であり、私たちがそれをどう使いどんな価値を届けたいかが大切。AIを活用した本質的価値の追求が今後の鍵になると教えてくれました。
ーーブランドが本来もっていた「人と人をつなぐ力」が、これからますます大切になる!
テクノロジーの進化を前に、ブランドのあり方が改めて問い直されているのだと実感。
「問いから始める」という姿勢が印象的でした。ライターの仕事はAIに代替えされるという世の不安の声もある昨今、ライターを生業としてきた私は、AIがどれだけ進化してもブランドの本質は人の感覚でしか研ぎ澄まされないという話に希望と温もりを感じました。心に響くセッションの最後は一斉の拍手で会場が包まれていました。(菊池)
続いては、AIがもたらす未来体験とビジネスを加速させるテクノロジーを体感しにエキシビジョンへ
Life with AIがお出迎え
隣接しているエキシビジョンエリアへ向かうと、日々の暮らしを豊かにするAIから、ビジネスを加速させるAIの活用を紹介するデモ展示ブースが登場。楽天の商品データから来場者にピッタリの商品を提案してくれるお買い物コンシェルジュや、来場者の魅力を最大限に引き出す新しいスタイルやコーディネートを提案するファッションスタイリストでは、AIによるアニメ風イメージの自動生成が行われました。
AI✖️DXで拓く法人・コンシューマ体験ブースでは、AIアバターによる接客を体験。楽天モバイルのAI料金シミュレーションを実施して、300ポイント+お買いものパンダ巨大ガチャ1回無料プレゼントキャンペーンに並ぶ長蛇の列を横目に私は4つのブースへと移動しました。
Check1:AI✖️スポーツの新しい可能性を探る「アスレチックラボ」
「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」をテーマに、観る・動くーそれぞれの立場でスポーツに関わる人がAIとともに新しい可能性を探る体験ができるブース。会場では、参加者の野球のバッティングやサッカーのキックフォームをAIが分析し、フォームの似ている選手を診断するFORM ANALYZERを楽しむ姿がみられました。
画面に映る試合映像に対して、AIによる試合結果の予測や出場選手の情報を表示することで、観る楽しみを拡張するSMART VISIONでは、未来の観戦を体験。
ここだけの特別号!FORM ANALYZERとSMART VISIONでの体験内容が、syncSPORTSに掲載される記事を決め、あなただけの新聞が発行されます。
私は「サッカー好きの大迫選手サポーター」の診断結果が出て応援の声が電力になる未来新聞が発行。いつかの未来に、スタジアム観戦後に、この号外新聞が配布される日が来ると一段と応援が楽しくなりそうです。新聞に応援している選手からあなただけのメッセージが添えられるともっといいですねと、スタッフの方へさりげなく願望をお伝えました。
Check2:AI✖️販売促進➕防犯「楽天安心サイネージ」
カメラで撮影した映像を基にAIを活用してお客さまに最適なコンテンツをサイネージに表示して、万引き防止と販売促進といった小売業の悩みを解決するサービス。身近なビジネスの意外なAIの活用に驚きました。
ブースでは、一般のお客さまと万引き行為によりあらかじめリスト化された対象者に対し、AIを活用した顔認証技術を用いてサイネージから異なる映像を表示するデモを紹介。
Check3:AI✖️宿泊でもっと便利に「楽天トラベル」
ホテルAIコンシェルジュが来場者との会話から導き、その人に合うおすすめのホテルを最大30施設提案してくれたり、宿泊プランや口コミに対する返信の下書きを自動生成する宿泊施設者向け業務サポートAIのデモが展示されていました。
(撮影)スクリーンを操作しおすすめのホテルの画像を自由にみている来場者
Check4:AI✖️ゴルフでスキルアップ「楽天GORA」
実際にゴルフボールを打つ姿をスマホアプリで撮影して、ゴルフ場にいる感覚で提供しているAIスイング解析機能を擬似体験。
(撮影)スイング体験するとゴルフグッズが当たる抽選会には行列がずらり
あとがき
ビジネスを成功に導くには「左脳」と「右脳」のキャッチボールが大事。
私が楽天グループにいた頃に本を読んで印象に刻まれたこの言葉をふと思い出しました。数字は、過去の出来事が形になった結果にすぎません。だからこそ、大切な意思決定には、数字でリスクを読み解きつつ見据えた直感、自分の"感性"を信じることが大切なのだと。
この2つが化学反応を起こしながら進化していくのがいい。「ロジカル」と「感覚」が交差する「AIとヒトの未来」に想いを馳せて期待が膨らみました。
(撮影)プレス席でノートPCを開くとヨリミルの画面が登場
余談エピソードですが、休憩エリアでドーナツを食べていたら元後輩くんが声をかけてくれました。また、エキシビジョンエリアを見学中に元同僚が「お久しぶりです」と挨拶してくれました。久しぶりの再会がうれしくて、私を育ててくれた楽天グループに感謝の気持ちが溢れました。ここでふと、妄想が走ります。
「AI✖️ヒト✖️ありがとうの原体験」で、なにか面白いものが生み出せないかと。そしてすぐにスマホの生成AIツールに問いかけてみると...4つのワクワクするアイディアの提案が得られました!
こうして、テクノロジーと人間らしさをつなぐ未来のストーリーテリングの新たな源泉が生まれてくると楽しいですね。
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