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【速報】MT9が示す「AI×Web制作」の新時代へ。MTDDC Meetup2025を現地レポート

2025/12/03
【速報】MT9が示す「AI×Web制作」の新時代へ。MTDDC Meetup2025を現地レポート

Web制作のミライが動き出す!MTDDC Meetup2025へ

「MT × AI」の未来へようこそ。
ヨリミルブログ編集長の菊池です。

11月29日(土)、LINEヤフー株式会社にて「MTDDC Meetup2025」が開催されました。
テーマは 、Future of Web Creation〜これからのWebづくり〜
Web制作の未来を描くセッションが並び、会場は熱気に包まれていました。

私自身、これまで20年以上WEBメディアに身を置き、CMSとともにメディアをつくり続けてきましたし、嫁入り道具のひとつと言ってもいいほど大切に扱ってきた存在でもあります。
その最新と未来を、現場で感じたまま速報レポートとしてお届けします。

MTDDC Meetup公式サイトはこちら

MTブースにて弊社のみなさん

(撮影)お客さま対応のスタッフがブースでMovable Type Premium Advanced の頭文字「MTPAポーズ」をしてくれました

#1:MT9とWebCMSが向かう"自由と管理"の未来

平田 大治 氏 会社 シックス・アパート株式会社 役職 代表取締役

― シックス・アパート株式会社 CEO/CTO 平田 大治 氏

CMSのひとつであるMovable Type(以下MTと省略)は、24年の歴史を重ねてついにMT9へ。

平田氏は、時代の変化を踏まえながら「CMSはSNSとは違い、自分でコントロールできる媒体であることが本質的価値である」と静かな口調で語りました。

「SNSは突然バンされるリスクがある。だからこそ、自分で管理できるメディアが必要。」

さらに、エンタープライズ企業からMTが支持される理由として、高いセキュリティレベルや、長期運用に耐えうる堅牢性を挙げ、未来のCMSに求められるキーワードとして次の2つを提示。

  • ヘッドレス化
     自由なフロント実装 × コンテンツ投入のしやすいUI

  • ノーコード化
     簡単なサイトであれば構築のハードルが下がる一方、提供側は高度な工夫が必要

また、長期運用でみると常に「自由度」と「管理」が矛盾する。

  • フロントエンドは自由に設計したい

  • コンテンツ投入は誰でも簡単にしたい

  • セキュリティはエンタープライズの水準で守りたい

媒体が成長していくには攻めと守り。これらの相反する条件をどう両立させるか。平田氏はそれを「自由度と管理のバランス」と表現し、長期運用では欠かせない視点だと語りました。

AIについては、Botに評価されるためのコンテンツへ寄りすぎる危険性を指摘。

「人類に優しい情報を届けることが、CMSの使命。AIのバイアスに振り回されないことが大切」

平田 大治 氏 会社 シックス・アパート株式会社 役職 代表取締役

◎Editer's Eye
メディアの作り手としてはこの言葉が深く響きました。SEOではなくLLO(Large Language Optimization)が話題になる昨今ですが、AI時代のCMSこそ人類の叡智を届ける場所であるべきだという姿勢が印象的でした。(菊池)

#2:最新版 MT9、新機能の全貌

早瀬 将一 氏 会社 シックス・アパート株式会社 役職 プロダクトシニアマネジャー

― シックス・アパート株式会社 プロダクトシニアマネジャー 早瀬 将一 氏

ついにベールを脱いだMovable Type 9
実際のデモを交えながら、便利さがグッと増したUIの全貌が紹介されました。

MTシリーズすべての製品企画を担当し、世界ゆるミュージック協会に参加し、地元観光課の公式動画を動画撮影するなど幅広い活動を行なっている早瀬氏。得意のドローンを持って自己紹介に挑み会場が一気に沸きました。

さて、初公開レベルで披露されたMovable Type 9 の新機能は、MTが、さらに編集者に寄り添うCMSへ進化したという印象を受けました。特に、便利だと感じたものを紹介します。

  • URLを貼るだけでカード型に自動整形

  • 画像編集がまとめてできる

  • #を入力して見出しフォントを即指定

  • ユーザーごとに最適化できるダッシュボードウィジェット

  • ログインまわりの多様性(運用がラクになる!)

CMSは裏側の道具ではなく、クリエイター全員の共同作業の基盤。その当たり前を支える改良がぎゅっと詰め込まれていました。ありがたい。

早瀬 将一 氏 会社 シックス・アパート株式会社 役職 プロダクトシニアマネジャー

◎Editer's Eye
パソコンで自分のMT画面を開きながら新機能を見比べワクワクしました。日々ブログを更新する立場からすると、この改善は本当にうれしい。執筆〜公開〜運用の流れがぐっと滑らかになる予感がしました。(菊池)

#3:MTと共に歩んだ20年を振り返る

平栗 健太郎 氏 会社 株式会社 スカイアーク 役職 代表取締役

― 株式会社スカイアーク 代表取締役 平栗 健太郎 氏

未来を知るには過去から。スカイアークが携わった20年を、ウェブ黎明期とともに振り返るセッションです。平栗氏は、その後の日本におけるMT文化の広がりを、懐かしいエピソードとともに紹介。

MTが誕生したのは2001年。
MTの原点は「奥さまが使いやすいブログを作りたい」という思い。
シリコンバレーの自宅で、デザイナーの妻Menaのために、エンジニアのBenが作り上げた。
そんな温かい出発点からスタートします。

  • 2003 日本法人誕生

  • 2004 スカイアーク誕生

  • 2006 MT拡大期、大企業への導入が加速

  • 2011 Solanowa登場

  • 2021-2025 変革期へ突入

PC用とガラケー用にテンプレートを分けていた時代から、ヘッドレスCMSが注目される2025年まで。MTは常に変化を恐れず、ユーザーとともに進んできたことを再確認できるセッションでした。

OBの方

◎Editer's Eye
技術・環境が大きく揺れ動く20年の中で、MTは変化を恐れず、しなやかに変様を遂げてきたCMSだと改めて実感しました。会場の参加者エリアには、スカイアークOBの方々が平栗氏の登壇を応援する姿があり、長年MTと歩んできた人々の想いにジーンとしました。(菊池)

#4:フォントはブランドの"声"である

山浦 聡 氏 会社 株式会社モリサワ 部署 コーポレート・ブランディング部門

― 株式会社モリサワ 山浦 聡 氏

フォントは、ブランドの"声"です。

山浦氏のこの言葉とともに、フォント選びがブランディングにどれほど大きく影響するかブランディングにおけるフォントの役割について解説がありました。

ブランドの印象を決めるのは、ロゴや写真だけではありません。
セミナーでは、ロゴや広告、Webサイト、印刷物など、あらゆるクリエイティブにおいて使用される「フォント」は、デザインの印象を大きく左右します。

文字情報には2種類。

  1. 事実を伝える情報
  2. 感情・雰囲気を伝える情報(イメージ)

「フォントは、ブランドの声や表情。どう伝わってほしいかを選ぶことが大切。」

フォント選びのポイントは 象徴性/視認性/汎用性

デザイン担当者だけでなく、ブランド戦略・広報・販促に関わるすべての方に、フォントの重要性と可能性が感じられる内容で、さらに深くお話を聞きたくなりました。

モリサワのフォントブックとポスター

◎Editer's Eye
バナーや広告LPのコピーも、フォントが変わるだけで印象が大きく変わりますよね。
2万超のフォントを扱うモリサワならではの奥深い解説に、会場では何度もうなずく姿が見られました。

お店の看板のフォントで「美味しそうなお店かどうか」嗅ぎ分けてしまうほどフォントが好きな私ですが、業務ではフォント選びに時間をかけすぎてしまうことも。今回教えていただいた3つのポイントを参考に、これからはもっと時短しながら選んでいきたいです。(菊池)

#5:ウェブは進化し、人は変化した。メディアはどこへ向かう?

金谷 武明 氏 所属 株式会社Digital Evangelist、 日本経済大学

― 株式会社Digital Evangelist 金谷 武明 氏

元Googleの検索エバンジェリストである金谷氏は、
今まさに変わりつつあるAI検索の真実を鋭く語りました。

「誰が、何を話すのか。その信憑性こそがメディアの未来を決める。」

  • Google検索は「量」から「質」へ

  • 想起される存在になるには、実体と発信の両方が必要

  • 画像・動画など全方位マーケティングは必須

  • AI検索ではクエリが"ファンアウト"する

  • E-E-A-T(信頼性)の重要性はさらに増す

Geminiで作成

(写真)この資料は全てGeminiで作成したのだとか。金谷氏より許可いただき掲載

◎Editer's Eye
AIが前提の検索体験へ進む中で、人が語り、人が信頼する情報の価値はむしろ高まっています。この言葉は、発信者である私自身の心にも深く響きました。

#6:生成AI時代の企業Webサイトのこれから

同志社大学大学院ビジネス研究科教授・社会構想大学院大学特任教授 高広 伯彦 氏

同志社大学大学院ビジネス研究科教授 高広 伯彦 氏

生成AIの普及によって、私たちの情報の探し方が大きく変わりつつあります。
本セッションでは、この変化が企業Webサイトにどのような影響をもたらすのかを、高広氏がわかりやすく解説してくれました。

ちなみに高広氏は、博報堂・電通でブランド戦略やデジタルマーケティングを手がけ、GoogleではYouTube日本市場導入にも携わった方です。新規事業開発やスタートアップ支援など幅広い経験を持ち、AI時代のマーケティングにも深い知見があります。

Webサイトの課題は「ユーザーの負荷」ではなく情報との出会い方

従来のWebサイトは、ユーザーが自ら検索してページを探す仕組みですが、
企業内部には製品仕様・導入事例・技術ノウハウなど、もっと価値のあるナレッジが数多く眠っています。

高広氏は、それが「埋もれてしまっていること」そのものを課題とし、ユーザーが適切に出会える形に変えていくことが大切だと優しく語っていました。

情報行動の主役は「Search」から「Ask」へ

インターネット上での行動は、

  1. Navigate(案内)

  2. Browse(閲覧)

  3. Search(検索)

  4. Ask(質問・対話)← 新しい主流

と4段階で進化してきました。
ユーザーが自然な言葉で質問し、必要な答えにすっと辿りつける世界です。
ここで強調されていたのは、Web制作者の知識は決して不要になるのではなく、むしろAsk時代の体験設計にこそ生かされる という前向きな視点でした。

企業サイトは「読む場所」から「対話の入り口」へ

ユーザーが訪れた瞬間からAIと対話でき、知りたいことにまっすぐアクセスできる世界。
ページを追う手間をなくすことは、ユーザー体験をより豊かにするための前向きなアプローチだと語ります。

企業側に求められるのは、RAG(検索拡張生成)を活用し、社内ナレッジをAIが参照できる形で整備すること。これは「情報を隠す」のではなく、これまで届きづらかった知見が、ようやく光を浴びる仕組みでもあります。

同志社大学大学院ビジネス研究科教授 高広 伯彦 氏

結論:企業サイトは「生成AIポータル化」で可能性が広がる

高広氏のメッセージは、とても前向きでした。

ページ制作に縛られず、企業の知識をより自然に、より豊かにユーザーへ届けられる未来が開ける。

生成AI時代のWeb体験は、Web制作者の知恵や構造化の力が欠かせません。その未来像を、希望を感じるトーンで描いていたのが印象的でした。

◎Editer's Eye
生成AIによって「検索」のあり方が変わる今、企業サイトは「読む前提」から解き放たれ、もっとオープンに進化できるのだと感じました。企業内部に眠る専門知識が、AIを通じてユーザーにまっすぐ届く世界は、Web制作者にとっても大きなチャンス。情報をどう届けるかという設計そのものを、さらにアップデートしていきたいと感じたセッションでした。(菊池)

18時半から懇親会が開催

懇親会の様子

ブッフェスタイルの立食パーティーでは主催者とゲストが談笑したり情報交換の場に。
豪華なゲームでみなさん盛り上がりました。

まとめ

1日を通して感じたのは、
CMSは「道具」から「価値を届ける基盤」へ進化しているということ。

AI、検索体験、ブランド表現、CMSの設計思想...。
どれも別々の話に見えて、実は「どう情報を届けるか」という一点でつながっています。

MTDDC Meetup2025は、その未来を照らしてくれる場でした。
ここからまた、Webの世界は静かに、でも確実に進化していく。
そんな希望を感じる一日でした。

MTステッカーを持つヨリミルブログ編集長

(写真)MT9ステッカーもいただきました!ありがとうございます


おまけ

今日耳にした言葉のひとつひとつが、これからのWebをつくる道しるべのように感じられました。もし「もっと知りたい」と思ってくださった方は、ぜひヨリミルの速報トレンドレポート記事も覗いてみてくださいね。変わり続ける世界の「今」を、わかりやすくほどきながらお届けしています。

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菊池 由佳

この記事を書いた人

菊池 由佳

コンテンツプランナー。ヨリミルブログのライター。プライベートでは絵本作家をしています。

22年間WEBメディアのコンテンツプランナーとして、角川マガジンズ→サイバーエージェント→楽天グループにて、グルメ・ウエディング・婚活・経済・農業・ウエルビーイングの分野で6つのオウンドメディアを立ち上げグロースしてきました。日々「読者にどうやったらもっと読んでもらえるか」失敗と成功を繰り返し勝ちパターンを探求してきました。ヨリミルはDXや分析のプロフェッショナルがいるので、私は初心者向けにコンテンツの企画力がUPするTIPSをお伝えします。ゴールは、初心者ライターが楽しみながらサクサク記事が書ける姿を目指します。

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